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吉田優利が米初優勝をたぐり寄せた“完ぺき”バンカーショット「もう二度と打てない」

2026/10/26 12:15

吉田優利が初優勝を飾った(撮影:GettyImages)

<BMW女子選手権 最終日◇25日◇パインビーチGL(韓国)◇6784ヤード・パー72>吉田優利が米国女子ツアーで初優勝を挙げた。米ツアーに主戦場を移して3年目。待望の瞬間に涙はなかった。代わりに、とびきりの笑顔を弾けさせた。 【動画】お見事です 吉田優利の17番バンカーショット “スーパー台風”30号の影響により悪天候となった週末。日曜日も雨が厳しいなか、4打差を追いかけて最終組のひとつ前からスタートした。単独トップはユ・ヘラン(韓国)。今季メジャー2勝を挙げ、世界ランキング3位に立つ実力者を相手に、猛チャージをかけた。2番パーで花道からチップ・イン・イーグル。5番パー5でもグリーン奥のカラーからチップインを決めた。いずれも2メートル前後につけた6番、7番と3連続バーディを奪取。伸ばしあぐねるヘランを横目に、単独首位へと浮上した。「4打差あるときは前半でトップに追いつくのがセオリーだと思っていた。うまく滑り出せた」。思い描いた筋書き通りの展開だった。この日難度2番目の15番パー3では、ティショットが大きく左にそれてカート道まで飛んでボギーを喫した。それでも、17番パー5のティイングエリアで30分ほど待たされる間にヘランが16番をボギーとし、再び単独首位になる。そして、ここで勝負を決める「完ぺき」な一打が出る。2打目はグリーン左手前のバンカーにつかまった。ピンは右奥。右から3ヤード、手前から45ヤードの位置で、そのさらに奥には崖が待ち受けている。ピンまで48ヤード。攻めづらく、雨を含んだ砂から距離を出していかないといけない難しい状況だった。「自信はなかったけれど、打つだけ! と考えていた。完ぺきでした。いままで試したことはなかった。もう二度と打てないです」PWを振り抜くと、ボールはピン手前10ヤードほどに着弾し、スピンをきかせてピン横1メートルにつけた。これを沈めてバーディを奪い、2打差で最終ホールへ。最後はボギーとしたものの、リードを守って初優勝をつかみ取った。「特別な瞬間。とても緊張していたけれど、この瞬間は本当に幸せ。(シーズン)前半は今年どうなっちゃうのかな、と思った。盛り返すのが遅くなってしまったけれど、優勝することができてうれしい。夢がかないました」6時間を超える長丁場のラウンドとなったにもかかわらず、多くの日本人選手がその瞬間を見守った。原英莉花、畑岡奈紗らからシャンパンシャワーを受けると、「シャンパンより水多めで!」という吉田のリクエストは届かず、勝みなみからは顔面に泡が直撃する“手荒い”祝福を浴びた。「みんな待っていてうれしかった」。目に染みたシャンパンも、忘れられない思い出になった。※国際中継放送と優勝会見では、すべて自ら英語で受け答えをしたため、コメントの一部はその日本語訳とする。