先週の惜敗も糧に。森井あやめが初優勝へ好発進(撮影:米山聡明)
<樋口久子 三菱電機レディス 初日◇30日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6690ヤード・パー72>先週流した悔し涙を、すぐにうれし涙に変えるチャンスが訪れた。森井あやめは、2位と惜敗した「マスターズGCレディース」直後のことを、「すごく悔しくて眠れなかった。次の日から切り替えてやろうとは思ったんですけど」と振り返る。インスタグラムのフォロワーが「3000人」ほど増加するなど知名度は上がったが、映像を見返す時も最後のシーンを見ることはできない。そのなかで今は目の前のプレーに集中していく。
【写真】森井あやめがドレスアップしました
調子は引き続き良好だ。フェアウェイキープ率とパーオン率がともに100%というのが、それを裏づけている。前半はなかなかパターが決まらずパーを並べたが、後半の12番パー3では7番ウッドのティショットを7メートルにつけ、これを決めた。続く13番は1.5メートルのチャンスを沈め、16番でも4メートルをねじ込んだ。バックナインに入り、要所でパターが決まったことも大きい。最初のバーディを奪った12番で握った7番ウッドは、“突貫工事”で前日、採用を決めたもの。「もともと10年くらい同じ3番UTを使っていたんですけど、寒くなってきて(グリーンで)止まらなくなってきて。先週もいいショットが奥にこぼれたりして、それで替えました」。距離は同じ135ヤードだが、10ヤードほど出球が高くなるタイトリストが今年発売した7番ウッド『GTS2』(21度)と入れ替え。前日はプロアマだったこともあり、練習場で数球打っただけだったが、思い通りの仕事をしてくれホッと胸をなでおろす。プロ11年目だが、ここまでレギュラーツアーでの優勝や、シード入りもない。マスターズGCレディース前までは61位だったメルセデス・ランキング(MR)も、42位まで急上昇。同50位以内のシード入りにも大きく前進した。今はさらに上を見ている。「人生を変えたい」と意気込みながら逃した優勝はもちろんだが、この位置だからこそ、新たな目標も自然発生してくる。「頑張ればリコーにも行けそうなので」。ターゲットは、シーズン優勝者やMR上位者らが出場できる、シーズン最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」。MRでも出場権が降りてくる可能性はあるが、勝てば文句なしだ。「あと2日間あるのでコツコツと」。今週は何度もクライマックスシーンを見返したくなる日曜日を迎えたい。(文・間宮輝憲)