難しいリンクスのコンディションにも必死に食らいつく(撮影:ALBA)
<アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 2日目◇30日◇テ・アライリンクス・サウスコース(ニュージーランド)◇6842ヤード・パー71>アジア太平洋地域No.1のアマチュアを決める一戦。初出場となった15歳の矢田賢司(和歌山市立有功中3年)が、初日「71」、2日目「77」のトータル4オーバーで予選を通過した。
【写真】これぞニュージーランド! 絶景リンクスが広がる
大きな国際大会への出場は今回が初めて。慣れない舞台に緊張もあったが、初日は2バーディ・2ボギーと落ち着いたプレーを披露。より強い風が吹いた2日目は、3バーディ・5ボギー・2ダブルボギーとスコアを落としたものの、上位も伸び悩む展開のなか、25位タイで決勝ラウンド進出を決めた。実は、練習ラウンドでは思うようにバーディが取れず、本番を前に不安を感じていたという。「2日間で1個ぐらいしかバーディを取れていなかったので、やばいなと思っていました」。ところが、試合が始まると初日からスコアをまとめ、2日目も強風のなかで3つのバーディを奪った。この日は風の読み違いからショットの距離感を合わせられず、パッティングでも風に苦しんだ。なかでも前半12番パー3では、3番ウッドで放った一打は、風を大きく読みすぎたことでグリーンをオーバーし、ダブルボギーを喫した。「最後のほうにスコアを崩さないのが強いプレーヤーというイメージなので、けっこう意識しています」。その言葉を体現するように、後半の8番パー3では風を読み切ってバーディを奪取。難しいコンディションにも順応し、後半は2つのバーディを奪う粘りを見せた。矢田は母と兄とともにマレーシアで生活しながらゴルフに取り組んでいる。平日の放課後にもコースに出られる環境で、学校が終わればそのままゴルフに向かう日々を送る。父からスイングのアドバイスを受けることもあり、以前は練習動画を撮影して毎日のように送っていたという。構えた際に体が持っていかれるほどの強風。パッティングでは、スタンスを広げて手元を体に近づけるよう、父から助言を受けた。早速2日目から取り入れ、風に対応しようと工夫を凝らしていた。初出場の国際大会で、練習ラウンドではバーディを奪えず、不安も抱えていたなかでの予選通過。「自分がこんなにできると思っていなかったので、うれしいです」と笑みもこぼれる。残り2日間を「楽しみたい」と話す15歳はどこまで食らいつけるか。(文・齊藤啓介)